StorCliコマンド(2)
前回はRAIDコントローラの情報を表示しましたが、今回は認識されているHDD(またはSSD)の情報を取得していくことにしましょう。コマンドリファレンスを見ると以下のように説明されています。
StorCli /cx[/ex]/sx show
StorCli /cx[/eall]/sall show s
StorCli /cx[/ex]/sx|sall show all
とりあえず、すべて出力するには
StorCli /c0/eall/sall show
とすると、以下のように出力されます。

慣れないと非常に見にくいですが、Stateの部分が[Onln]ならば基本的に問題ありません。他にも、[DHS][GHS]などはホットスペアなのでこれも問題ありません。
上記の例では5本認識されていることがわかりますが、どのようなRAID構成になっているのかはここから読み取ることはできません。注目していただきたいのは[DG]の欄で、DriveGroupの略です。
[EID:Slt]の[252:0]とかの右側の数字がスロット番号で、スロット0と1がDG0に、スロット2と4がDG1に属しています。スロット3はどこのDGにも属していません。これを踏まえて考えていきます。
前回の記事のRAIDコントローラ情報でも、RAID構成は表示されていましたが、RAID構成のみを表示するコマンドも用意されています。それが、以下のコマンドです。
storcli /c0/vall show
実行すると以下のようになります。

[DG/VD]のDGの方、つまり左側の数字がDG番号で、いずれもRAID1で構成されていることがわかります。また[State]の欄がともに[Optl]となっていますが、これはOptimal(=正常)のことなので問題なく稼働していることがわかります。